不意に、パソコンから3年前のファイルを見つけたので取り出してみました。
平成23年度、大阪府高槻市で行われた、自分にとって初めての全国大会。
お客さんとして参加したことがないのに、いきなりスタッフとして参加することに。
「後半戦の全員参加型イベントで恒例の詰将棋早解き競争をやるから、3手・5手の作品をたくさん作ってほしい」
中村さんにいわれて作った記憶があります。
しかし、その場で解かれただけだったためにそのまま葬られてしまった作品や
出題すらされずにどこかへ行ってしまった作品も多数。
久しぶりに、忘れかけていた自作をファイルで見たときは何か新鮮な気持ちでした。
もったいないので、いくつかをここに掲載します。
解答は白字で図面の真下に掲載しているのでドラッグして確認ください。
保育園クラスの作品ですが、少しでも暇つぶしになれば幸いです。
【第1問】
13金、同馬、21銀、同玉、32龍まで5手詰
まずは軽いものから。金を先に使うところに5秒でも考えてもらえれば成功。
3手目32龍とすると22馬の移動合いで逃れるなど、当たり前だけど細かいところがお気に入り。
【第2問】
26桂、25玉、35馬、同玉、34龍まで5手詰
初手に馬の空き王手を少しでも考えてくれればいいのですが…超短編と分かっていてはすぐに解かれてしまうかも。
【第3問】
38角、67桂生、36馬まで3手詰
決勝で出すはずが使われなかった作品。構図これしかないですが、今見るともう少し配置は何とかならなかったのか…等と考えてしまいます。
ちなみに、初手36角は67桂生で、25角や29角は47歩合で逃れ。
【第4問】

41角、32香合、23歩成、34香、24とまで5手詰
全国大会の解答選手権決勝にて、井上徹也さんに一瞬で解かれた作品。
一目と言われればそうですが、5手詰で合駒を動かそうとすると構図が限られてきます。
※ちなみに、この作品だけは撫子(創棋会作品集)でも掲載されています。【第5問】
35龍、22玉、21馬、同玉、32龍まで5手詰
35龍がぼやっとした分かりにくい手かな、と。自然な構図に収めることができたので、満足しています。初手34龍は22玉、21馬、13玉で逃れ。
※ちなみにこの作品、玉方62金とかを配置すると、2手目に42玉と逃げたときに
31龍、同玉、32馬という手順を作り出すこともできそうです。
解答選手権なのでやらなかったですが、馬捨て→32龍、龍捨て→32馬のツイン解になります。それでは。