![]() 【8/26】宮原航氏作「ミルキーウェイ」を本文中に追加しました。
=== お久しぶりです。だいぶ更新が滞ってしまったようで… 書きたいネタがないなあ、と思って探し回っていたら、かなり時間がたってしまったのです。 遅くなってしまいましたが、全国大会でいろいろな方とお話ができてよかったです。 皆様、本当にありがとうございました。 さて、香の限定打、についてのまとめ記事を書こうと思います。 ※空港で急いで書いたら時間が来てしまった…。一時的に読めるようにアップしておきますが 図面や誤字脱字、改行のおかしいところはそのうち時期を見計らって修正します。すみません。 香の特質ですが、「成ったり駒を取ったりせずに王手をかけるとき、盤上にある駒を動かして王手を かけることのできない駒」であるところだと思います。 歩は突く、桂馬は跳ねる、などの感触がありますが、香ではそのような動きを伴った感触は詰将棋では(攻め方の手としては)あり得ない。扱いが難しく、だからこそ素敵な駒でもあると思うのです。 頭に焼き付いている作品から少しづつ、テーマと仕組みで大まかに分けて並べてみたつもりです。 もう知っているよ、という方も多いとは思いますが、仕組みを再確認してもらえると嬉しいです。 短編では距離感を出したいけれど、玉の移動する変化を盛り込めないので必然、何かの工夫が必要になってきます。 例えば下の作品。 ■小林敏樹氏作(詰将棋パラダイス1985.7)この詰2010より ![]() 39香、同馬、33飛、22玉、13飛成り、同玉、23角成まで7手詰。 他の駒で取られてはいけないために最遠打。 ■原田清美氏作(詰将棋パラダイス1999.5)この詰2010より ![]() 28香、31玉、32飛、同玉、33角成、同玉、34香まで7手詰。 19角の利きを遮断する目的。初手28香を取ると馬が質駒になって早く詰んでしまいます。 こちらは最遠打ではないですが、美しい。軸駒の角を捨て去る鮮やかな収束です。 もちろん、これらは香車でなく角や飛車での表現も可能です(この詰2010に他の作品が数多く引用されています)。 風みどり氏がこの詰将棋がすごい!で、香の遠打に対する中合対策、というものを書かれていて、短編において非常に重宝する論考。 これら二つの作品は、途中で合駒された時の機構は一緒です。すなわち、飛車で合駒を食べてしまえば香が後ろ盾になって、玉はたじたじという仕組み。 その他で遠打を表現しようとすると、最近では次のような作品が。 ■芹田修氏作(2012.12短コン) ![]() 19香、21玉、18馬、91龍、22歩、12玉、45馬まで7手詰。 香の遠打に関しては前例がいくつもある模様。ですが本作で注目したい点は、中合の変化処理。 2手目17桂合の変化は同香、21玉、45角成、91龍、13桂で詰む。歩合は二歩でできず、角は売り切れ。他の駒は前に利くので取って22に打って詰み。一枚でも多く持ち駒を入手すると詰む、という処理の方法。 超短編においてこれを取り入れすのは難しいですが、桂合の処理が非常にうまくできていると思いました。 ほかの短編で、守備駒を動かさないパターンはこちら。 ■きしはじめ氏作 (詰将棋パラダイス1987年6月) ![]() 39香、38銀合、34飛、46玉、47銀、同銀生、36飛、同銀生、45馬、同銀、47銀まで11手詰 持駒に金がないと余詰が出にくいように思います。そういえば、他の作品でも香の限定打を作るときには金ではなくて銀が多い。 こういう理論は感覚ではなくデータで示せないものなのでしょうか。ともあれ本作、簡潔な配置で見事に描き切っており、脱帽です。 ちなみに香遠打と38中合の意味づけは2手目26玉の変化中、38に玉を逃がさないようにという明快なもの。 ![]() ■小林敏樹氏作 (詰将棋パラダイス1995年6月) ![]() 56金、同玉、74角、66玉、55角、同玉、59香、66玉、58桂、55玉、54金、同玉、66桂まで13手詰 看寿賞。58桂を打たなければいけないという意味づけ。58香だと詰みません。 ![]() この作品ですごいところは、58合の変化では前に利く駒を取って詰む(桂馬は打てない!)のに、 57桂合の時は平凡に47桂以下詰んでしまうところ。 ![]() ■自作(詰将棋パラダイス2009年5月、半期賞) ![]() 39香、36角合、45飛、26玉、18桂、同角成、28香、同馬、46飛、同馬、18桂まで11手詰 こんなところに自作を載せていいのか…?香打、合駒、つなぎ、駒の翻弄というリズムはきしはじめ氏作と一緒。 さて、少し香の枚数を増やしてみると、翻弄ものができます。 【翻弄の香打】 ■三輪勝昭氏作 11手詰(詰将棋パラダイス2014年4月) ![]() 49香、同馬、48香、同馬、47香、同馬、36金、同馬、44龍、同玉、34馬 まで11手詰 2手目48歩合は47香として ![]() 36玉、46金、37玉、39香以下。 また、49香に47歩合なら36金以下、作意に短絡します。 ![]() 変化紛れが少なめで、きれいにできている作品だと思います。 伊達悠さんが9手詰で香3連打を作図していたような気がするのですが、ぱっと図面が出てきません。 どなたかご存知でしたら教えてください。 この作は割合にシンプルな割り切り方をしているが、同じ作者でも化け物のように違う作品も。 少し前の作品ですが、高橋農園「看寿賞に選ばれなかった傑作」コーナーに 載っていて心底感動しました。 ■三輪勝昭氏作 17手詰(詰将棋パラダイス1992年11月) ![]() 56香、同飛、55香、同飛、54香、同飛、63銀、41玉、53桂、同飛、52銀、同飛、53桂、同飛、63角成、同飛、51角成まで17手詰 初手57香は55歩合で不詰。56香と打っておけば64桂、53玉、54銀、64玉、42角成、74玉の時に76香と打てて詰む。 ![]() ちなみに55歩合は、取ると53歩合で、以下51角成、43玉、61馬、44玉の時に脱出しようという意図。 香が56にいれば35銀と打って詰みます。 ![]() 左右の変化紛れを駆使した初手限定。シンプルなのにどうしてこうもうまくまとまるのでしょうか。 56香を入れることによって逃げ道がふさがり、55香に対して53歩合の変化も詰むようになっています。 ![]() 収束も見慣れてはいるけれど、飛車の翻弄でテーマが一致していて完璧。 推敲しつくされた配置で、なぜ看寿賞を取れなかったのか不思議でなりません。 同じテーマでも、作者によって表現方法は異なります。格好の例が下図。 ■中村雅哉氏作 11手詰(半期賞受賞作) ![]() 39香、同龍、38香、同龍、36香、同龍、46桂、同龍、35角成、同龍、53飛成まで11手詰 初手の意味づけは2手目37歩合の変化。36香、45玉、35角成、56玉、63飛成と進むと、38が埋まっている必要があるというわけです。 ![]() 戻って、龍を39に呼んでおけば、38香に37歩合の変化は35角成!、同玉、33飛成以下詰み。 ![]() 6手目45玉の変化でも、38が埋まっていることが詰みの条件になります。 ![]() 変化が豪華で、同年の同氏作がなければ、看寿賞も狙えていたかもしれません。 【違う筋からの香打】 ■上田吉一氏作 17手詰(極光21 第54番) ![]() 38香、同と、55飛成、26玉、29香、同と、35龍、同玉、38香、37飛合、27桂、同角成、37香、同馬、15飛、同馬、36金まで17手詰。 大駒の中合の部分から作り始めた、と本文には書いてありますが、3香の限定打はなかなか作れるものではありません。 ちなみに初手39香は、同様に進んで29香の瞬間に37玉で逃れ。29香に対して28歩合は15龍以下、28がふさがっているので詰みます。 どの作品においても、合駒された瞬間にそれを利用して詰ませるか合駒をとって持ち駒の差で詰ませるかしないといけません。 これに触発されて真似しているうちにできたのが次の自作(また自作!) ■自作 ![]() 44馬、36玉、28桂、同と、48桂、同金、39香、同金、26馬、45玉、49香、同金、44馬、36玉、38香、同金、26馬、45玉、46歩、同桂、44馬、36玉、27龍、同玉、26馬まで25手詰 作品の解説はこちらを参照ください。 【違う段からの香打】 翻弄のほかに、一瞬の隙を狙った段を違えて打つ捨て駒としての香車も美しいです。 これは、合駒の変化処理と紛れ処理がもっときわどくなるパターン。作図はとても難しい。 ■山田修司氏作 33手詰(近代将棋 1969年11月/「夢の華」73番) ![]() 42飛、51玉、63桂、同金、59と、同と、53香、同金、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金合、83銀、95玉、93龍、86玉、87銀、同玉、96龍、88玉、89金、同玉、98龍、79玉、89金、69玉、78龍まで33手詰 伏線で53をあけ、59へと金を動かし、また閉じる。 ※私が持っている、上田さんから拝借した「夢の華」の図面ページには、「74歩→74金」というメモ書きが施されています。これで余詰なしの模様。2014年8月号パラ、若島先生の寄稿より。 山田修司さんの作品は、意味づけが変化の中に隠れずに作意に出てくることが多いように思います。 本作も例にもれず、玉を9段目まで追いまわしていき、私などは途中がつなぎのような印象を受けました(失礼)。 しかし、「変化に隠すことが奥ゆかしい」という考え方が比較的新しいとしたら、素晴らしい作図技術でこの滑らかなつながりが実現できていることが分かります。 ちなみに、現代風に(つまり舞台を移さずに)同じ表現で作っているのがこちら。もう一回上田さん作です。 ■上田吉一氏作 (極光21 第75番) ![]() 53香、52飛合、同香成、同玉、56香、同馬、51飛、同玉、53香、52飛合、41飛、同玉、44香、42銀合、52香成、同玉、51飛、同銀、43香成、41玉、31歩成、同角、32とまで21手詰 飛車合の中に挟まった56香打がすごい。この作品、実は極光21の中で私が最も気に入っている作品の一つ。 同じ筋で異なる段の香打。二つが離れていれば離れているほど作図は難しく、例えば山田さん作であれば59香に対して53歩合や香合とする変化をかなりきわどいところで分けないといけない。 さて、中編では上のような作り方でまとめるほかに、何もない空間からの香打という表現も可能。 この手数では変化紛れの自由度が増えるので、より一層距離感を出すことができるようになります。 ■若島正氏作 21手詰(盤上のファンタジア第52番) ![]() 39香、35銀合、同香、22玉、33香成、14玉、24銀成、同玉、13角成、同玉、35馬、24飛合、15香、14桂合、22銀、12玉、14香、同飛、13馬、同飛、24桂まで21手詰 2手目に23玉では24銀成~35馬~17香で簡単。下図は35香の局面。 ![]() ここで35がかなめの升目になっているのですが、単純に35歩合では31角成、23玉、24銀成 ![]() 同玉、35馬、15玉、16歩、同玉、18香、 ![]() 27玉、17馬まで詰み。 また、38歩合、同香、35歩合には31桂成、23玉、24銀成、22玉(同玉は35馬から17香~33角成と引けるので詰み) ![]() 23香、12玉の瞬間に13歩と打てるので詰み(ここの局面で一歩の差を出している)。 以下の収束もきれいで、傑作としか言いようがありません。 同じ遠打の構造を使ったものが、次の傑作。 ■相馬康幸氏作(看寿賞受賞作) ![]() 39香、22玉、44馬、33銀、34桂、12玉、13香、同桂、24桂、同歩、22桂成、同銀、同馬、同玉、23香 、同玉、32銀、12玉、23銀打、11玉、21銀成、同玉、32香成、11玉、22成香まで25手 22桂成と24桂の手順前後の傷(本来なら余詰とみなされるのでしょうが)はありますが、こんなにきれいな図面から完璧な手順は捨てられない。 初手の香打に対して桂合は売り切れ。歩の中合は同香、22玉、33銀、同桂、同馬、21玉、22歩、11玉、13香、12歩合(桂は売り切れ)、同玉、13香、同玉、25桂、12玉、13香まで。歩一枚の差で割り切っています(この手順で、歩が一枚足りないと詰まない)。 また、作意手順中の13香に同玉とすると、25桂、24玉、35馬、15玉、16銀、同玉、18香、27玉、17馬まで。この2つの理論によって香遠打と中合の利かない構造が出来上がっています。 ![]() 【追記】最近の作品で素晴らしい出来のものをもう一つ書き忘れてました。 ■宮原航氏作(2014年4月号短大)「ミルキーウェイ」 ![]() 35銀、同玉、36歩、24玉、35歩、同玉、39香、38歩合、同香、同と、36歩、34玉、35香、24玉、46馬、15玉、14飛、同龍、16歩、24玉、33香成まで21手詰。 36香と打っても手の続く局面で、39香の遠打!これは、24玉と逃げられた時に ![]() 46馬、15玉、26銀、同玉、35馬、27玉、17馬として詰ませるためのもの。 ![]() 惜しむべくは18香の配置が収束まで不発で終わってしまうところと、 38香に対して同とでも、24玉でも逃れてしまうところでしょうか。 17馬の詰上がりは相馬氏作・若島氏作と一緒ですが、本作の場合はそれよりも 違う段からの香歩打の攻防が、こんなにきれいに成立している、ということに驚きを禁じ得ません。 上二つのテーマが見事につながっています。 評点は5作中3位ですが、この月の中では(個人的に)ダントツに好みです。 他の怪物のような変化紛れの例だと、2年前の看寿賞作が有名ですね。 ■真島隆志氏作(看寿賞受賞作) ![]() 69香、68歩合、同香、66桂合、同香、65桂合、同香、64銀合、同香、63銀合、同香成、同角、73香成 、同玉、82銀生、62玉、73銀打、53玉、56飛、44玉、33銀、35玉、24銀引生、25玉、37桂、24玉、42 馬、33銀合、25香、13玉、14歩、12玉、24桂、同銀、13歩成、同銀、23香成、同玉、53飛成、12玉、 13龍、同玉、25桂打、14玉、26桂、同と、15銀、23玉、33馬、12玉、13桂成、同玉、24銀、12玉、23 銀成、11玉、21歩成、同玉、22成銀まで59手詰 変化はあげるときりがないのですが、遠打のメカニズムとしては玉を下段に追った時に詰ませるためのもの。 初手69香に対して66歩合の変化を一例として挙げてみます。 72飛、53玉、42飛成、63玉、41馬、64玉、62龍、54玉、63馬、55玉、64馬、76玉、54馬以下。 ここで香が68にいれば77玉で逃れるというわけ。この局面において36馬と引く手があり、24桂はそれを防いでいると考えられますが… こんな難解な作品、私は作れる気がしません。真島さんはきっととても棋力と気力のある方なのでしょう。 ■ まとめ 香の限定打にもいろいろなまとめ方と目的があります。ある程度項目に分けて記述してみましたが、同じと分類されるものでも表現や見せたいものの浮かび上がらせ方によってずいぶんと異なる作品が出来上がる。 そして、作者の考えたことに思いをはせる。詰将棋の素敵なところだと思うのです。 ■ おわりに 8月号の若島先生の論考に山田修二さん作が出ていて、香について一回まとめたいと思ったのが今回の動機になりました。しかし、少しずつ書いていたらかなり時間が。しかも頭に残っている作品しかわからず、比較的よく知られている作品が多く並んでしまったことかと思います。 しかし、複数局並べてみると意外に共通のまとめ方があったりするもの。書いていていろいろと勉強になったり、頭の整理になったりということもしょっちゅうです。それにしても、今回作品を提示しようとして、本当に豪華なメンバーしか思い浮かびませんでした。他にも傑作があって、自分の頭から漏れているだけかもしれませんが… さて、今年度はかなり長い間離島に滞在し、ネットが使えない状態となりそうです。 その間ブログはお休みとなりますが、どうぞご理解いただけますよう。 ではでは。 ![]() |
![]() 0.はじめに
先週は東京の会合、詰工房に参加。 初めてお会いした方がたくさんいらっしゃって、とても刺激になりました。 加えて、このブログが結構多くの人に読まれていることを知ったので いい気になって記事を書いてみました。 そして、忙しいはずなのになぜか筆は進む。 お暇な方は、GW後半の空き時間にでも読んでみてください。 今回取り上げてみたのは、詰将棋メモの「正解者なし難解作」を勉強しようと思って見つけた作品 (http://toybox.tea-nifty.com/memo/2009/01/post-5f4c.htmlをご覧ください)。 「詰将棋の欠片(http://hirotsume.blog.fc2.com/)」を頼りに見ただけでは 不利合駒がちょっと出てくるだけで、なぜ正解者なしだったのか理解できない。 しかし、当時の解説には 「発表当時、正解者なし。とにかく複雑難解な構想作品です。」と書いてある。 本当か?疑心暗鬼のまま、何とかひも解いてみようと少し鑑賞。 序盤を理解したので何とか解説を書きはじめましたが、 後半になってくるにつれて実はだれてきた。 その原因としては、構想が重なって一つの作品をなしているわけではなく、 いくつか山が分かれていることにあったようです。 とはいえ、実際に記述する構想や作品としては、 現代でもなかなかお目にかかれないような代物。頑張って味わってみましょう。 ![]() 田島暁雄氏作(1971.11 近代将棋)塚田賞受賞作 1.不利合駒の2つの罠 初手から自然に進めてみます。厄介そうな初形ですが、57玉と逃げられたくないので とりあえず飛車の横利きを通してみたくなるところ。ということで、自然に進めるなら 【39角、48歩合、同角、同と】 ![]() ※48歩合のところ、57合だと 【58桂、65玉、74銀、64玉、54馬まで】 この辺はまだ見やすい。 上図より、67歩も自然なところ。 【67歩、同桂成、同馬、65玉、76馬、56玉】 ![]() ちなみに最後56玉に変えて64玉と下に逃げようとするのは、 【67飛、73玉、83歩成】以下。 さて、この【76馬、56玉】の局面が問題です。ここから普通に進めると 【57銀、45玉、54馬、35玉】 これは典型的な打歩詰の局面。 ![]() 手順中57銀にかえて、67銀型なら打歩詰にはならなさそうですが… ![]() ここから【36歩、46玉】と進めてみた局面が不思議に詰まない。 38桂なら同とですが、58には依然として香が利いています。 勘の鋭い方ならここでお分かりかもしれませんが、実は67銀や57銀の代わりに 57歩ならこの変化は詰んでいる。というのも、67銀でなく57歩なら、55香の利きを遮ることができるからです。 つまり、4手目まで進めた局面に戻って… ![]() 【67銀!、同桂成、同馬、65玉、76馬、56玉、57歩、45玉、54馬、35玉】 ![]() さっき想定した局面が出てきました。ここからなら簡単。 【36歩、46玉、38桂、同と、58桂まで】 最後の桂馬が非限定なので、これが作意のはずはありません。 ※持駒の銀を先に使っているので、76馬に対する64玉の変化がちょっと難しく なっています。すなわち、65玉まで進んだ局面から 【76馬、64玉、67飛、73玉、83歩成、同玉、63飛成】 以下。しかし、解答者にとっては踏み込みたくない変化。 このあたりの心理的に指しづらくするような作り方がすごいなあ、と思いました。 さて、すべての変化が詰んだところで再び。 勘の良い方なら2手目の歩合がおかしいことに気付くのではないでしょうか。 つまり、初手から ![]() 【39角、48銀合!、同角、同と、67銀、同桂成、同馬、65玉、76馬、56玉】 ![]() 2手目に銀合されると、さっきの紛れ図に戻ってしまいました。 こうなると、さっき見た通り詰まない。鍵は2手戻したこの局面にあります。 ![]() 76馬に代えて、以下 【74銀打、64玉、63銀成!、同玉、75桂、64玉】 ![]() 何ともやりづらいですが、75桂に対して 73玉なら83歩成以下、53玉なら 【43と、同金、45桂、52玉、53香、41玉、51香成、同玉、42金】以下 難解ですが詰んでいるようです。ここでかなりの落伍者が出たのではないかと予想。 ※近代将棋の解説再現を見る限り、ここまでたどり着いた解答者は結構いた模様です。 しかし、不利合駒に気付かずに2手目の合駒を歩合とし、67歩から74銀と攻めて 作意に還元してしまった可能性があります(後述)。 普通に進めると 【66香、65歩合、同香、同玉、76馬、56玉、57歩、45玉、54馬、35玉、36歩、46玉、58桂、同と、38桂】まで? 先ほどと同じで、どこがおかしかったのかもうお分かりでしょう。 【66香、65金合!】 ![]() もし65銀合なら 【同香、同玉、74銀打、75玉、76馬、64玉、54馬、75玉、76馬、64玉、67飛】 以下。ということで金合です。 おそらく作者の狙いは 「同一地点における打歩詰の誘致のため、2回の不利合駒を行う」 ことにあったようだと、ここにきてわかります。 上図から普通に進めると同じような局面となり、 【同香、同玉、76馬、56玉】 ![]() 67金も、57金も詰まないことは、(金か銀かの違いはあれど)上に書いた紛れで見たとおりです。 ここで第二の関門が待ち構えていた。当時の解答者に関して何の情報もありませんが、 多くの人が打歩詰をいかに打開するかを考え、失敗したのではないでしょうか。 2.伏線の馬捨て ![]() 不利合駒の金を取った局面から別の攻め方をしてみると 【76銀、74玉、85金、73玉、83歩成、64玉】 ![]() 最後、62玉なら手が続きそうですが、64玉とされると続かなくなる。 そこで… 【76銀、74玉、56馬!、同香、85金、73玉、83歩成、62玉】 ![]() さんざん読まされたあとの伏線手はなかなか見えにくい (馬を消しておけば、最後64玉と逃げられても67飛と回って詰みます)。 序盤で働いた馬がここで邪魔駒になってしまうとは。 また、62玉に対しても67飛と回って手が続きそうですが、左辺に追ったときは 後述するように、23飛成という手が出て詰むことになっています。 つまり、ここで飛車を回ってしまうと23飛成ができずに詰まない仕組みになっているのです。難解。 3.打歩詰回避の回り道 さらに進めてみます。 【74桂、53玉、43と、同玉】 ![]() 【45香、53玉、23飛成、同金、44銀、64玉】 ![]() また打歩詰が出てきました。序盤の不利合駒を理解しても、この変化を 読み飛ばして(後述の通り、43とに同金から作意に短絡してしまって) 引っかかった人も多いのかもしれません。 この打歩詰は解消できないので、8~9筋の攻防で回り道をする必要があります。 …平然と進めていますが、この辺はすでに変化・紛れだらけ。頭はパニック状態! 皆様、どこにトリックが仕掛けられていたのかわかりましたか?… (この第3の関門ともいうべき仕掛け、私は全くわかりませんでした) 一度65金合した局面まで戻ります。 ![]() 【65同香、同玉、76銀、74玉、86桂、84玉、94金、73玉、83金、62玉、74桂、53玉、43と】 ![]() なんという進め方でしょう。少し上の紛れ図と比較すると、 と金か、金かの違いはあれど、85金だけがきれいになくなった状態になっているのです。 作者がこれを意識的に取り入れたことは間違いない。 ここから【同玉】なら 【45香、53玉、23飛成、同金、44銀、64玉、65歩、74玉、86桂まで】 ![]() 何と、歩が打てて詰むようになっています。巧妙。 よって、43とには【同金】となり、45桂以下収束への道が開ける、ということです。 ![]() ここから45桂以下37手もかかりますが、狙いとは関係ないところだと思われるので省略。 4.手順のまとめ ということで、まとめて作意を並べてみます。 ![]() 【39角、48銀合、同角、同と、67銀、同桂成、同馬、65玉】 ![]() 【74銀打、64玉、63銀成、同玉、75桂、64玉】 ![]() 【66香、65金合、同香、同玉】 ![]() 【76銀、74玉、86桂、84玉、94金、73玉、83金、62玉、74桂、53玉、43と、同金】 ![]() 【45桂、42玉、34桂、41玉、31と、同玉、22と、同金、同桂成、同玉、12歩成、31玉】 ![]() 【33香、41玉、32香成、同玉、23飛成、同玉、13香成、32玉、22と、41玉、32金、52玉、 53歩、同金、同桂成、同玉、63金、43玉、33金、同玉、23成香、43玉、44歩、42玉、32と】 まで69手詰。 ![]() 収束はかなり冗長な感じがありますが、前半の56馬伏線のために必要となった27飛の配置を さばき切り、数々の変化紛れを切り分けた3段目までで持ち歩を使って収束。 このくらいが限界だったのでしょうか。 5.なぜ本作は正解者なしだったのか(推測) 本作では不利合駒を気付かせにくくしている原因として、2手目の48歩合の変化があります。 すなわち、下図は48歩合に同角、同とと応じた局面。 ![]() ここでは最初、【67銀】以下詰むという話を書いたのですが、実は作意手順に則って 【67歩、同桂成、同馬、65玉、74銀打、64玉、63銀成、同玉、75桂、64玉】 ![]() 以下、作意に還元してしまう罠があるのです。 また、ここから66香に65歩合とすると、そのまま54馬~36歩が打てて29手で詰めあがってしまう。 つまり、不利合駒に全く気付かずに進めてもそれなりに長さになってしまうのです。 ここが一つ目の罠と思われます。 しかし、2度の不利合駒だけであれば、くぐり抜けた人はいたのではないか。 問題はそのあとの56馬捨て(これはまだ見えやすいか)や、 86桂~95金の回り道にもあったのではないでしょうか。 これらの伏線は不利合駒とは独立で作られているものの、 変化・紛れを読み切るのが相当に大変な部分。 例えば、74玉型で85金以下普通に進めてしまい、43とに同玉を詰むものとして 変化を読み飛ばしてしまったとしたら… 誤解者が出るのも無理はないところです。 現代の目で見ると、一つ一つの伏線や罠については見たことがないわけではありませんが、 これらを同時に見破ることは、並大抵のことではありません。 不利合駒が希少だったと思われる当時、2度にわたる罠を設けた作者の構想の勝利でもある。 レベルの高い、受賞にふさわしい作品と思います。 6.筆者の感想と勝手な妄想 なるほど、難解な作品です。構想に加えて、相当な腕力がないと作れない。 前半の不利合駒2回は同一地点で行われていますが、例えば若島正氏作(2014.1_大学院:参考図参照)や、 相馬慎一氏作(2013.10_81puzzler:参考図およびリンクを参照)と比較したときに、 これはグループ不利合駒ということはできません(2つの合駒は同じ意味付けで、独立に選択されるため)。 仮に、本作初形の持ち駒である銀を合駒で、逆算で出すことができていたら、これは立派な「グループ不利合駒」 第一号局だったはずなのですが… ![]() 作者の頭にはあったけれど、逆算が限界だったのでしょうか。 それとも、論理はそこまで気にされなかったのでしょうか。 ※ただ、上図で仮に持ち駒が歩2枚だと、67歩には65玉で詰まないようです。 とすると、この構図では銀銀のグループ不利合を出すのは無理なので、 やっぱり作者は構想に気付いていながらもあきらめたんでしょうか… 作者ご本人に聞いてみないと、この辺は不明ですね。 ※参考とした2題の図面をあげておきます。若島作は持ち駒歩歩や歩飛で詰むけれど飛飛では詰まない 局面を意識的に作り出した作品(その飛車を連続中合で出したのが作者のこだわり!)、 相馬作は3回にわたる合駒の選択を有機的につなげて、玉方が打歩詰に誘導する作品です。 ![]() 若島正氏作(詰将棋パラダイス大学院 2014.4) 【参考:ベイと祭りと詰将棋「第281回詰工房例会報告」】 ![]() 相馬慎一氏作(81puzzler特別出題、2013.12) 【参考:81puzzler】 今から40年も前、詰将棋界のトレンドがどうだったのかは私にはわかりません。 不利合駒の後のまとめ方を見ると、作者は前半部分に見られる論理性よりも むしろ「変化・紛れの複雑な局面に伏線を入れ込むこと」を重視していたのではないでしょうか。 作者がこの作品で「正解者なし」を狙っていたとしたら、目論見は見事に成功したわけです。 冒頭に「だれている印象を受けた」と書きましたが、このあたりが現代の詰将棋との 大きな感覚の差ではないかと思われます。 ということで、論理の組み合わせという点で見ると、本作は少し弱いのではないか、というのが 私の感想。同じ素材でも、時代によって仕上げ方も変わってきますよね。 かつて解析した今井光作品(→こちらを参照)も実は、この作品と同時期に発表されたようです。 すさまじい論理でつながっているあちらの作品は無受賞で、この時に塚田賞を受賞したのがこの作品。 現代の目で見ると、論理構造を重視した今井光作品のほうが輝いて見えますが、 こちらの作品も受賞にふさわしい傑作であることは間違いありません。 7.最後に 本稿の執筆に当たっては詰将棋の欠片(→こちら) をじっくりと読ませていただきました。厚く御礼申し上げます。 ではでは。 ![]() |
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とりあえず無事に、穏やかな冬休みを過ごせています。 若島正作、37手詰 ![]() 2008年の詰将棋解答選手権のチャンピオン戦に出題され、正解者ゼロの作品。 1.角合によって馬筋を遮断して打歩詰を誘致する ・まず初手から 【83歩成、94玉】 ![]() 【85銀、95玉、97飛、同馬、96歩、同馬、84銀、94玉】 95歩と打てれば簡単ですが、あいにく持駒なし。 ![]() 44に落ちていると金を拾えば簡単そう。2つ上の局面から 44飛と、と金を取りつつ王手をかけてみます。すると、今度は64角合。 ![]() 以下同様に進めると 【85銀、95玉、97飛、同角不成】 ![]() この打歩詰が解消できない。 これが、第1テーマ:「馬筋を遮断して角合し、その角を不成とすることで打歩詰を誘致する」(詰将棋メモより引用) に相当するもののようです。 ※ただ、解いていない立場から言うのも失礼かもしれませんが、私にはこのときの64角合は自然な応手に映りました。 上図で、44の駒が飛でなく龍であれば84龍までの1手詰なので、角合による打歩詰誘致にも負けない気がします。 つまり、44のと金を龍で取るために一旦33飛成としておけばいいのではないか… もちろん同馬であれば、83歩成以下97飛と回って簡単に詰みます。 そこで、初手から 【33飛成】 ![]() 1. これに対して43歩合は83歩成、94玉、44龍、以下似たような局面となり、 「攻め方が一歩多く持っている」+「44の駒が龍」なので詰みます。 すなわち 【43歩合、83歩成、94玉、44龍】で、 ![]() ・もし【同歩】なら 【85銀、95玉、97飛、同馬、96歩、同馬、84銀、94玉、95歩、同馬、93銀成まで】 ![]() ・もし【64角合】なら 【85銀、95玉、97飛、同角成、84龍まで】 ![]() ※ちなみに43歩合の代わりに香合ができれば逆王手がかかって逃れそうですが、あっさり同龍と切って 取った香を96で使うことができるので詰みます。 2. 73歩合は83歩成、94玉、44龍以下馬筋が97まで効いていて、やはり詰み。 3. 53角合は同龍、同馬、83歩成以下、角を持っているので簡単。 4. ここまで来てようやく43と、の移動中合がでてきます。初手から 【33飛成、43と、同龍、53角合】 44とが消えていれば、53角合を取ることができません。 ![]() 同龍は同馬で、逆王手がかかるからです。 この局面から角を取らずに【83歩成、94玉、54龍】と進行させてみると、今度は【74歩合】と受けられます。 ![]() 以下同様に 【85銀、95玉、97飛、同角不成】と進めると、74歩合のせいで龍が84へ効いていないために不詰。 ![]() これらの各不詰局面の中から、次のページへ行くための手段を見つけることが相当に難しかったと予想されます。 ![]() (再掲初形) 初手から 【33飛成、43と、同龍、53角、83歩成、94玉】 ![]() 【84と、同玉、87飛、95玉、85飛、94玉】 ![]() この作品は前半、後半のどちらから作ったのでしょうか。 つなぎの部分と考えられるこの6手の成立に、唖然。 ※ちなみに87飛に対して合駒が効きそうですが、角が動くと43龍の筋が 通ってきますので、簡単に詰みます。 2.角の移動合で逃れようとする~収束 ここから、龍の活用を図りつつ攻めていきます。 【54龍、64歩合、95銀、93玉、63龍、73歩合、84銀、94玉、83銀不成、93玉、94歩、同桂、92銀成、同玉、72龍】 ![]() 角のラインをすり抜けます。以下は高い合駒は簡単に詰み、香合なども94桂の質駒があるので83龍行、91玉、94龍以下。 一気に進めましたが、途中84銀に対して92玉は95飛、94合(歩は二歩なのでそれ以外)、同龍、同桂、72龍以下詰みます。 他の手もいくつかありますが、どれも簡単に詰んでしまいます。他に受け手は? …ここでひらめいたでしょうか。角を移動合させると同じように追っても逃れているということに… 同じように85飛、94玉の局面から ![]() (再掲) 【54龍、64角、95銀、93玉、63龍、73角、84銀、94玉、83銀不成、93玉、94歩、同桂、92銀成、同玉、72龍、82角】 ![]() 以下、 【83飛成、91玉、94龍、93香合、同龍、同角】 ![]() なんと、序盤から忘れ去られていた48の王に逆王手がかかっています。こんな仕掛けは他の作品で見たことがない。 これが若島先生の織り込んだ第2テーマ:「盤面A地点にある駒Xを移動してB地点に合駒しようとするとき、 そのA→Bの経路の途中の地点Cにも合駒が必要なら、XはA→C→Bと移動合の連続で動くことになる(つまり、Cに他の合駒をすると、その合駒が邪魔をして、XがAからBに移動できない)」(詰将棋メモより引用) つまり、93に角を持ってくるために途中の全ての合駒(64、73、82)を角の移動合にする意味付けです。 仕方ないので攻め方をどこかでかえるしかなさそうです。 73角、63龍型から収束に入ります。 ![]() 先ほどの紛れの途中図(63龍、73角と指した局面)より 【同龍、同桂、84銀、92玉、95飛、94桂打合】 ![]() ※ここで94香合は74角、91玉、94飛、同桂、92歩、82玉、83銀成、71玉、72香、62玉、63角成まで2手短い。 逆に、95飛よりも先に83角を決めてしまうと、飛車の王手に香合されて詰まなくなります。 以下は92に歩を打って51にいた金を清算して詰み。 最初から作意をまとめて並べておきます。 【再掲初形】 ![]() 【33飛成、43と、同龍、53角、83歩成、94玉】 ![]() 【84と、同玉、87飛、95玉、85飛、94玉】 ![]() 【54龍、64角、95銀、93玉、63龍、73角】 ![]() 【同龍、同桂、84銀、92玉、95飛、94桂打合】 ![]() 【83角、91玉、94飛、同桂、92歩、82玉、74桂、71玉、61銀成、同金、同角成、同玉、62金】 まで37手詰。 ![]() 3.筆者の感想 変化紛れは少ないものの、読む部分は全て主題に関わっている。 角の移動合いから逆王手のテーマ部分は、攻め方の龍が2枚あって危険な紛れが多い。 舞台を移さずに作るのは相当ぎりぎりだったと予想されます。 双玉は香のラインを利用する序盤だけでなく、角の移動合いにも一役買っていて、非常に魅力を感じます。 筆者が気になったのは、意味づけが異なるものの、53角~64角の移動は前半、後半どちらでも 出てくるという点。実際に解いていないので判断できないのですが、 前半戦の96地点の打歩絡みの攻防を読みきった後に54龍と指してみると、 64角の移動合は自然に予想できてしまうかもしれません。 ただ、見方を変えれば、異なる2つのテーマを1つの駒の動きで統一させ、 作品全体をまとめているとも解釈できます。 看寿賞の選考に当然残っていた本作ですが、「独創性はあるが、完成度として他の作品の方が上(意訳)」と いう選考委員の評があったのには驚きました。 正算で作ったような駒取りの収束や76成桂配置のことを指しているのかもしれませんが、 やりたいことを最小限に切り詰めた結果がこの配置なのでしょう。 難解さが欠けていても、やりたいことを表現できている本作は、文句のつけようがないと思うのですが。 特に、つなぎの6手の部分を自然に成立させているところはとても真似できません。 惜しむべくは、本作はリアルタイムでの出題時に誰にも解かれなかったということ。 作者も望んでいた結果ではないのでは。作品がかわいそうに思えてきます。 本作の認知度がどのくらいかわからないのですが,知らない方がいたらもったいないことだと思い、 紹介させていただきました。 4.おわりに この作品についてはご本人が詳細な記事をブログで書かれていた記憶があるのですが、 いつしかブログが消えてしまっていました。 本作の解説が載っているのは「詰将棋解答選手権2004-2008」のみかと思うのですが、 私はこの本を持っていませんので、以前サイトやパラの本誌で解答を読んだときの記憶しか残っていません。 書いてから気づきましたが、本人がブログを削除されたのは、作品集の価値を高めるためだったのかもしれません。 もしそのような事情があった場合は、本記事は速やかに削除させていただきますので、 連絡をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。 参照:詰将棋メモ「平成20年度看寿賞」 http://toybox.tea-nifty.com/memo/2008/07/post_b7ab.html ![]() |
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※あまりにも陳腐な名称なので漢字を少しかえてみました。懐石料理のようにじっくりと詰将棋を味わう意味も込めて。
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Author:shogisolving160
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